ことだま

　ことだま「言霊」という言葉がありますよね。大昔から言われている言葉で、霊的な力や呪力を宿した言葉という意味ですな。発した言葉がしばしば現実になったり、言葉で人を呪縛する、などということが信じられていた考え方などがこの言葉の由来だそうで、万葉集にもこの言葉はつかわれています。
　で、何のネタかというと、別にオカルトな話をしようというわけではないですよ。あまり信じないほうなんで・・・でも今日、仕事の帰り、ふと思ったことをつづってみます。
　今日はとても忙しかったんですよ。体調もあまりよくなく、夕刻には体力もピークに近かったのを実感していました。休みも最近、思うようにとれず、精神的にも少しナーバスだったかな?　なにしろキツかったです。
　それで、一通り今日の仕事も済み、夕刻、その部署のひとたちが集められました。部署の長のひとは今日一日の仕事のねぎらいの言葉をみんなの前で言ってくれたんですよ。もう、定年前くらいのおじさんなんですけど、温厚で律儀なカンジのとてもいい人なんです。で、その人が最後にみんなに言った言葉が「今日は帰っていい酒飲んでくださいね。」って言ってくれたんです。普段、聞き流しそうな言葉なんですが、今日は気持ちもへこんでいたせいか、なんか心に響きましたね。「ああ、疲れたけど今日、家に帰れば女房と一緒に食事したり談笑したりするんだな。いつもどおりだけど、仕事もプライベートもしっかり持っているということはなんかいいな。」なんてことをぼんやりと考えていたら、ぐったりだるい体が、疲れてはいるが、心地いい感じになりましたよ。たった一言でその言葉の術に掛かってしまったのかな？ってカンジです。
　なんか俺、ハズカシイことを書いているな・・・（汗）　まあ、一言の言葉が他人を愉快にしたり不快したりすることがあるのは、事実なようですね♪ 　そんなふうに思えて止みません。　　　　マサシ